ピチレモンの休刊と、インターネットといえばとりあえず「ふみコミュニティ」だった時代
私が小中学生の頃は、雑誌かインターネットの「ふみコミュニティ」というサイトで流行りを知って小中学生女子らしくオシャレに勤しんでいました。
つい先日、ティーン向け雑誌「ピチレモン」が休刊になりました。
私が小中学生だったころあった雑誌を思い返してみます。
・My Birthday (占い系)
・プチバースディ (My Birthdayの妹雑誌)
・Hana* chu→ (ギャル系)
・エルティーン (ギャル系)
ナルミヤ系というのは、「エンジェルブルー」「デイジーラヴァーズ」「メゾピアノ」「ポンポネット」の4大ブランドで一時代を築いた、ナルミヤインターナショナルという子供服を扱う企業の商品を中心として扱っていたという雑誌です。
今回ピチレモンの休刊が決まったことで、全ての雑誌が休刊になってしまいました。
雑誌はおこづかいが少なかったので毎月なんて買うことができませんでした。
小学6年生の頃、たま入院したことがありました(急性咽頭炎という病名がついた)。
そのとき母親に暇つぶしのため、お見舞いとして上に挙げた雑誌をまとめて買ってもらったことをよく覚えています。
実は、幼いころから母親の「como」や「マフィン」等のママ向け雑誌を盗み見していたほどの「雑誌好き」という変な子どもでした。
毎月の発売日に新しい号が出ることにワクワクしていました。料理・ファッション・ダイエットなどのテーマが1冊の本にギュッと詰まっていることが魅力でした。
一方で小学生の頃パソコンが家にやってきて、ゲームやお絵かきを楽しんでいました。
当時はダイヤルアップ接続でしたが、インターネットに接続する方法を習得したあとは、お絵かき掲示板やチャットで遊んでいました。
中学生になった頃、学校の技術の担当教師がホームページの作り方を教えてくれました。ヤフージオシティーズでHTMLを駆使してコピペして個人のホームページを持ったりしていました。ポエムを載せたり掲示板を設置して同じ年くらいでホームページを作っている子と交流したりしていました。
チャットをするにもホームページを作るにもお世話になったサイトが「ふみコミュニティ」という女子小中学生向けのコミュニティサイトです。
かわいいアイコンが使えるチャット・オセロなどのオンラインミニゲーム・恋バナや美容情報を交流できる掲示板などのコンテンツがありました。
このサイトは人気になりすぎて一時期雑誌化しました。
今で例えるなら、クックパッドが本になる感じです。
しかし現在はどうやらサイトがリニューアルされてしまったらしく、当時の面影はどこにもありません。
サイト名まで「フミコミュ!」に変更されています。
唯一当時の面影があるページが、この「ホームページランキング」です。
トップページから飛ぶのは困難なので、グーグルで「ふみコミュニティ ホームページランキング」で検索して行ってきました。
ホームページランキングサイトといえば、この「ふみコミュニティ」か「0574 Web Site Ranking」でした。
0574 Web Site Rankingは現在閉鎖されており、ブログサイトにリニューアルしています。
学校から帰り、パソコンの電源をつけてふみコミュニティにアクセスし、まずは自分のホームページのランキング順位をチェック。
ホームページに設置している掲示板の新着コメントに返信。同世代の子たちが運営しているサイトと交流もしていました。
ページの更新のためには、ランキングの人気タグサイトや素材サイトにお世話になり、HTMLをいじる。
なんとハイテクな小中学生時代を送ったことでしょうか。
ホームページの更新に飽きたら、チャットやゲームで遊ぶ。掲示板で流行りやおしゃれのための情報をチェック。
こんな毎日でした。
現在の新制フミコミュ!は対象も女子小中学生から女子中高生に上がり、以下のコンテンツで構成されているみたいです。
・トレンド(SORENAソレナというタイトルで、エンタメから恋バナまでトピックが定期的に更新されている)
・ガールズトーク(掲示板形式でテーマごとに話題を投稿できる)
・プリ研(プリクラの撮影方法や落書き方法がまとめられている)
サイトには読者代表モデルも所属しているみたいです。
かつての参加型のコミュニティサイトから、情報収集サイトとしての色が強くなってしまったように思います。
こちらの記事から懐かしのトップページ画像を参照することができます。
10代のネット利用を追う: 第2回 「ふみコミュニティ」に見る10代少女のネット利用
懐かしさで涙腺が崩壊しそう。
現代はTwitterやLINEが主流になり、こういったサイトの需要は減ってしまっているのかもしれません。
でも今の子たちにも、かつての私たちと同じようにインターネットで胸をときめかせてほしいのです。
まじで当時の女の子たちはHTML書けましたから。小中学生の頃からエリート教育して女性技術者を増やすことが日本の発展に繋がります。
株式会社ふみコミュニケーションズさんの今後益々の発展をお祈り申し上げます。