創英角ポップ体は本当にダサいのか考えてみた
創英角ポップ体とは、パソコンソフトMicrosoft Officeに付属してくるフォントのひとつです。そのためWindowsユーザーにとってはなじみが深いです。
正式にはHG創英角ポップ体としてインストールされています。
「HG」というのはリコー製のフォントを意味するようです(High Gradeの略)。
厳密にいうと株式会社創英企画で制作されリコーが販売しているそうです。
官公庁でのチラシやポスター制作にもよく使用されているようです。サンプルを見つけてきました。使用される利用としては、太くて見やすく、ポップで堅苦しすぎないためでしょうか。
出展:http://plaza.rakuten.co.jp/machi01hokkaido/diary/201209130000/
この画像をご覧になってどのような感想をもたれましたか?やっぱりダサいでしょうか。手作り肉球クリーム教室に行ってみようという気持ちになりましたか?
この創英角ポップ体はよくネットでダサいと馬鹿にされています。最近でいうと東京オリンピックのエンブレム問題がきっかけで「東京オリンピックロゴを作ってみた」が量産されていましたが、創英角ポップ体を使用した作品が多く見られました。
#究極にダサいロゴ作るからお前らも作れ pic.twitter.com/ag77R64NXR
— my@5/24佐和山(昼夜)参加 (@funnyfake) 2015, 9月 4
なぜ格好がつかないのか。そもそも創英角ポップ体は公式の説明によると、
遊び心と親しみやすさ。 グラフィカルで人目を引く太めのデザイン。POP・チラシ・看板・ステッカー・タイトル等に適しています。
とのことです。
東京オリンピックに親しみやすさは必要かもしれませんが、ちょっと狙いが外れているようです。遊び心をいれてしまっては選手たちに怒られてしまいます。よって東京オリンピックロゴには創英角ポップ体はそぐわないでしょう。
創英角ポップ体自体がダサイのではなく、東京オリンピックのロゴに創英角ポップ体を選択したという判断がダサいのです。
ではスーパーの安売りのPOPなどに使われている創英角ポップ体はどうでしょうか。
少々雑ですが、ドン・キホーテのポップを参考に作ってみました。セール感が出ます。何となくソワソワするのはなぜでしょうか。どこか不安定な感じがそうさせるのでしょうか。これにスーパーでよく流れているBGMが流れてくると…ちょっと欲しい商品であれば買ってしまいそうです。
用途を間違えなければそれなりに創英角POP体は使えそうです。あまりダサさも感じません。
ではブログのヘッダーに創英角ポップ体を使ってみるとどうでしょうか。
中の人が実はオッサンだったってパターンっぽくないですか?何となく古臭い感じがするのはなぜでしょうか。使い古された感じというのか…
その理由に、女子中高生が実際に手書きで書く文字とかけ離れているのでみずみずしさが感じられないというのが挙げられると思います。
今から少し昔の2008年、女優の桐谷美玲がまだSEVENTEENモデルだったころ、「美玲文字練習帳」という特集が組まれたそうです。
ただポップなだけではなく、収まるところにきちんと収まっている謎の安定感があります。
ではもっと最近の女子中高生はどんな文字を書いているのでしょうか。
LINE Qでありました。現役JKが書いたらしいです。
どうやら白抜きにして文字間を狭くすることがポイントのようです。
いかがでしょうか。先ほどよりは若返ったような感じがしませんか?
コテコテの創英角ポップ感も薄れたような気がします。
以上をまとめると、創英角ポップ体を使いこなすには、
・用途を考える
・手書き文字の流行りに即して配置等を考える
これであなたも創英角ポップ体マスターになれます。